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女性寿司職人の仕事内容

日本を代表する伝統料理・寿司を作る職人

寿司職人とは、和食の中でも寿司を作る専門の職人です。
寿司職人として働くためには、特別な学歴も資格も必要ありません。
誰でも寿司職人になれるのですが、お客様に満足してもらえる寿司を調理するのは非常に難しく、何年もの修行が必要といわれています。

魚の知識に詳しく、それぞれの魚をどのようにさばき、どのように下ごしらえするか、すし飯をどのように作るか、季節や気候に合わせてきめ細かく作り上げていかなければいけません。

魚を始め素材に関する知識、調理に関する技術、包丁など調理道具のメンテナンスなど、素人には及びもつかない知識と技術が必要であり、寿司職人の世界は実力の世界です。

寿司職人は男性社会

お寿司屋さんに行くと、カウンターに寿司職人が並んでいますが、女性の寿司職人を見かけることは殆どないのではないでしょうか。
寿司屋さんの調理人は男性というイメージが強いのですが、女性の寿司職人もわずかながら活躍しています。

昔から板前、寿司職人の世界は男性社会であり、男の職場と考えられてきました。
このため女性の寿司職人を受け入れようとしない職場が多かったのです。

またお客さんのなかにも女性が握ると寿司ネタの鮮度が落ちると嫌がる人が少なくありませんでした。
それは男性に比べて、女性の手の温度が高いと考えられてきたからです。
また、女性には生理の周期に合わせて体温が変化するので、味が安定しないともいわれてきました。
しかし、これらが実際に寿司の味に影響があるという科学的な根拠は一切ありません。
というのは体温は個人差ですから、女性よりも手の温度が高い男性は大勢いるからです。

ですが、最近では女性の寿司職人を嫌がるお客さんもほとんどいません。
むしろカウンターで寿司職人との会話を楽しむときに、女性職人の柔らかな対応は安心感を与えると喜ぶ人も多いのです。

寿司店ではカウンターを挟んでお客様と対面する事が多いですから、接客も寿司職人の大切な仕事となります。
特に高級寿司店では社会的地位の高い人も訪れます。
地位や収入にかかわらず、どのようなお客様でもくつろいで美味しく寿司を召し上がっていただける雰囲気を作るのも、大切な仕事となります。
このことからも女性の気配りは、非常に役立つと言えるのでないでしょうか。

このような理由からか、最近では女性の寿司職人を受け入れる職場が増えています。
職人の世界は実力の世界であすから、女性でも実力があれば責任ある立場を任されることもあるはずです。
寿司を握るには技が必要ですが、究極は心で握ることだともいわれています。
日本が誇る伝統料理の寿司を極めるために、女性であっても寿司職人を目指してみるのも素敵なのではないでしょうか。