数多くの仕事がある事務の世界
事務系には、実に多くの仕事が存在します。どこを中心に置き、専門化させるのかで違いが生まれてくるわけですが、専門家の度合いによって知識レベルも上げていかなければいけません。
一般的な事務といえば、総務、経理、庶務、労務を合わせたような仕事になるでしょう。会社の規模や状況に応じて変化しますが、専門的な知識よりも、汎用的に動ける能力と機転が重要です。
PCスキルはあることに越したことはありませんが、これも業務内容によりけりでしょう。入力機器が専用のものになることもありますので、絶対必要な技能はありません。
会計分野に専門化した経理
事務系の仕事の中でも、専門化が進むのが経理でしょう。とかくアナログになりやすい経営状況を、明確な数字にしていくのが仕事です。規模によっても異なりますが、会計処理を行うこともありますし、財務に関することを中心にすることもあります。日常の細かなことから、決算に至るようなことまで範囲に入ってくるのです。
技能として、簿記は必須といえるでしょう。資格としての能力よりも、簿記の知識が重要となりますので、最低でも2級以上の知識を身につけるべきです。最近では、会計もデジタル化が基本ですので、PCスキルだけではなく、ソフトに対する対応力も求められます。
通関士の業務である貿易事務
特殊性という部分では、貿易事務はかなり異質なものとなるでしょう。輸出入の業務を扱うことになり、通関や倉庫の手配を行わなければいけません。
資金回収も仕事のうちで、支払いも担当することになります。語学的能力が必要になることが多く、取引相手国によって技能に違いが生じることになるでしょう。
資格としては、通関士が求められます。
また資格を有しているだけでも、収入に差がつくことがありますが、それだけ貿易ということが一般の能力では対応しきれないということがあるからです。
PCに特化していくデータ入力
事務系の仕事の中でも、PC側に特化していったのが、データ入力でしょう。企業の中にあるさまざまな情報を、アナログな状態からデジタル化していくのが仕事で、正確に入力していくことが求められます。
データの種類は企業によって異なり、顧客情報のようなものから製品情報に至るまで多岐にわたるのです。伝票処理を専門に行うこともありますが、この場合には最終確認を兼ねていることも多く、注意力が求められるようになります。
PCスキルは必須で、オフィス系の操作能力は確実に必要です。数をこなすことになるため、タッチタイピングができることも求められるでしょう。
ですが、それ以上に正確性が重要で、スピードよりも重要視します。特殊端末を使うケースもありますので、そうした経験があると、転職を考えても有利に進めることができるでしょう。